チョコレート・ウォーズ!!!
暫し、沈黙。
俺の右横で、真っ赤になった手に息を吹きかける彼女。
ソレを見て
再び俺の喉が鳴った。ゴクリ。
理性との葛藤を幾度となく繰り返したが
あと一歩のところで欲望が勝利を収める。
そして、意思に反してゆっくりと俺の右腕が
彼女の肩をめがけて動き出した!!
抱 き し め た い
もうすぐだ…
もう少しで俺の野望は達成される…!!!
と、その時だった!!!!
ガシッ!!!!!
「つ~か~ま~え~た~!!!!」
「ひぃぃぃぃぃいいいい!!!!」
頭に雪を目いっぱい乗せたイケメンが
俺の野望を食い止めたーーーー!!!
って、このお方は……まさか…
「お兄ちゃん!!?」
ああ、そのまさかだったのですね―――!!!?