意識してるのはオレだけだ


クラスは一気に爆笑の渦に包まれた


この感覚…


また…


オレを襲う「あの」感覚。


やめろ…



「ん?」


ふと目を逸らした先には目を見開いてオレをガン見する女の子


戸惑いながらも


「どした?」


聞いてみると


「ふぁっ!」


変な声を出した彼女にクラス全体がまた静まり返る。


先生をなんとか説得しようと頑張っていた涼が振り返り、


「真田さん?どうした?まさか真田さんまでハルに…」


彼女は涼のお気に入りだったらしい


また怒りの炎を燃やし始めた涼


「真田どうした?」


そんな涼をムシすることにしたらしい先生が「真田」さんに尋ねた

クラス中の視線が集まっている中で彼女は


「篠崎君が笑ったます」


意味が分からないことを一言だけ言ってまたビックリした顔でオレを見つめる


「ははっ」


まあ、苦笑いするしかねぇわな








「ぶっ!」


また「アイツ」が吹き出してクラス中が爆笑している


時々


「か、カワイイ」


「ハルには近づいちゃダメだよ」


なんて涼の声が聞こえるけど…


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