年上。
コメディ、というのは実に大切だ。

何事にもユーモア、というものは必要だと思う。

何事も生真面目にやるだけでは成功する事も無い。

必ずどこかで肩の力を抜くことが必要となって来る。

その点、俺は普段から気を抜いている。

冗談だって言うし、ふざけたこともする。

周囲の意見はどうかは知らないが、俺は常にそれを心がけている。

「さて、皆さん今日も一日がんばってください」

はいはい、お決まりのお言葉を有難うございます。

しっかし、新しい担任は肩に必要以上に、力が入っているように思えるな。

普段から気ばかりを抜いている、俺とは大違いだ。

ま、それが男子生徒の人気を異様に高めない事を願っていてくれ。

こう言った事に関しては、男子生徒は凄まじい力を発揮する事があるらしいから。

事実は小説よりも奇なり、ってな。

非公式ファンクラブとか出来てるのか?

……後で裏の方に探りを入れてこよう。若干気になる。

なんか、どうもファンクラブらしきものが多数、この学校にはあるらしい。

しかも、自分たちの学校の生徒、それもアイドルでも何でもない普通の生徒に、らしい。

半信半疑だったが、実際目の当たりにしたのだから、信じざるをえない。

どうかしているとは思うが、俺がそれに口出しをする権利を持ち合わせていないので、残念ながら言う事は出来ない。

図書館に、その生徒の写真集を入れる、なんていう話になったら、全力で排除させていただくが。

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