−大切な人−
転入してきた男は
女の手を離した。

女は動揺しながらも
「あんた誰よっっ?!」
そういった。
男は
「俺?こいつの男。」
意味不明な事を言い出した。
「何よっ?!あんたには
関係ないでしょっ!!
あたしたちね、親子なの!
だから他人に入ってこられちゃ
迷惑なんだけど!!?」
「あ゛?何が親子?明らかこいつ怖がってるし。帰れよ。」
「っ…!愛華…また来るから!
次は覚えときなさいよ!!」
そう言って女は帰っていった。
あたしは安心したのか
また来ると言っていた
恐怖感なのかわからないけど
もう立っている事が
できなくなり…
その場にしゃがみ込んだ。













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