−大切な人−

「大丈夫か？」
転入してきた男は
あたしに手を貸してくれた。
どうやらあたしが学校に置いてた鞄をもってきてくれたみたい。よかった……来てくれて…。怖いよ……
泣きたいよ……
だけどやっぱりあたしは
強がるしかなかった。
「な、なに？誰っ？」
上手く喋れなかった。
「…………。藤沢蓮斗。」
藤沢……蓮…斗…？
！！！！！
「帰って…」
「あ゛？」
「いいから帰ってよ！！」
もう駄目…
これ以上こいつと関わったら…
泣いてしまうよっ…


ちょうどその時っ……
理恵さんが帰ってきた。
よかった。
そう思ってたのに…
理恵さんは
旦那さんと会うらしく、
女がもう一度来るかも
しれないため
理恵さんは
藤沢蓮斗を
家に入れ、
「朝まで一緒にいてあげて」
そう言った。

あたしは仕方なく
藤沢蓮斗を自分の部屋に
入れることにした。

部屋に入り、
ドアを閉めた瞬間っ！！




































あたしは藤沢蓮斗に
抱きしめられた。