−大切な人−
あたしは窓を眺めた。
すると蓮斗が
バイクに乗ってきて
学校の中に
走って入ってきた。

ど、どーしよ?!
あたしは
考えた結果
寝たふりをした。
















ガラッ…!!
















教室のドアが開いて
足音がこっちに
近づいてくるのが
わかった。








「愛華……」
蓮斗はどこか
切なそうな声で
あたしの事を読んだ。

何でそんなに切なそうに
あたしの事呼ぶのっ……?

ねぇ、何で?

あたしは顔をあげた。
蓮斗は
ちょっと驚いた顔をして、
何もなかったかのように
「何で俺を避けた?」
って怒ったような顔を
してあたしに聞いた。


もー……どーなってもいいや!

「あたしは………
蓮斗と関わりたくない!
だから避けた。わかる?
あたし同情されるの嫌いなの
知ってるよね?」

「あぁ…」

何で…何で…そんなに悲しそうにすんのっ?…………………。

「………蓮斗なんか嫌いだよ。
何で……そんな顔すんのさ…
怖いよ……嫌なの…。蓮斗が
いる事が当たり前になって…
また傷つくのが嫌なの…!
蓮斗……………
怖いよ……………。」

あたしは半泣きになりながら
必死に今の気持ちを伝えた。


蓮斗は…




















あたしを強く抱きしめてくれた。

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