−大切な人−
…………………

「……信じろ。俺はお前を
裏切らない。大丈夫たから。
だから…俺を避けるなよ…」


……信じていいの…?
蓮…斗……
あたし……
…………
信じるよ……
……蓮斗…。

「……もう避けないから…
だから……裏切らないでね…?」

「あぁ」
そう言って
蓮斗はあたしに
笑いかけてくれた。

あたし…
多分、心のどこかで
ずっと、あの日から
安心できる場所を
探してたんだ……。
大切な人を作りたくないとか
言いながら、誰かがあたしを
救ってくれるって願ってて
あたし………
蓮斗がいれば…
変われそうな気がする…。


「蓮斗?」
「ん?」
「……ありがとお」

あたしは久しぶりに
心からの
笑顔を見せた。

あたしがそう言った後に
蓮斗の顔が段々と
近づいてきて………




























チュッ………





















蓮斗はあたしにキスをし、
「……便所いってくるわ」
そう言って
蓮斗は教室から
でていった。

蓮斗がでて行くと同時に
クラスのみんなが
ぞろぞろと
登校してきた。






え?ん?…………
「あぁ゛ーーーーー!!」

あたしは突然の事に
叫んでしまった。
もちろんクラスの皆は
あたしに注目で…。

あたしはそんな事も
気にせず、
席について
ぶつぶつ言っていった…


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