−大切な人−
あたしは
転入してきた男の方を向いた…

そして言った。

「あんたみたいな奴
大っ嫌い!!」

周りはシーンとした。
男の顔は
段々険しくなっていく。
プライド傷ついたとか?
すると
「……お前誰にいってんの?」
さっきより低い声で
あたしに言った。
なんか苛々してきたし。
なんかなんかなんかっ…
もうっ…………
あたしの感情が爆発する寸前…

「行くぞ」

っ!!!
あいつがあたしの手を繋ぎ
そのまま教室を出た。
そのままあいつは
どこかへ向かった。













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