−大切な人−
……15前ぐらいから
あたしは何故か
東堂龍の家に来ている。
来ているというより
連れてこられた。
しかもちゃっかり
かばんを持ってきてる東堂龍…
あたし…
置いてきちゃったし…。
携帯もかばんの中だし。
今持ってるのは財布だけ。
はあ。
てかあたし…
何でここに
連れて来られた訳?

東堂龍がレモンティーをいれた
コップをあたしの前に置いた。
あたしはそれを一口飲んだ。
そして
あたしは聞いた。
「何でこんな行動とったの?」
「露骨に嫌そうな顔してたし」
「だからこんな行動とったの?」
「うん」
「あたしがいいたい事わかる?」
「助けなんか必要じゃない…だろ?」
「わかってんぢゃん。じゃ、なんで余計な事すんのっ?!」
あたしは声を荒げた。




少しの沈黙が続いた。
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