−大切な人−
沈黙をやぶったのは……
やっぱりあたしだった。

「言い過ぎた。ごめん。」
「うん。てか……」
東堂龍はちょっと黙り
あたしに提案を言い出した。
「 月一で俺の家でこうやって
喋ろ?」
どうやら東堂龍は
あたしの嫌なつぼを押すのが
得意みたいだ。
「何で?あたしは友達なんか
要らない」
「うん。俺も。」
「同情されんの嫌いなんだけどっ?」
「うん。俺も」
「さっきから意味わかんないっ!何?!」
「俺は同情なんかしてない。
ただ、今のままじゃ社会で
働いていけねーじゃん。
いずれ親だって死ぬ。金が
なければ生きていけねー。
それに、
ニート生活なんて嫌だろ?」
「確かにニートはやだ。」
どーしよー……
よしっ、
「わかった!月一だけ!
それ以外は関わらない!助けとか要らないから」
あたしは言った。すると
東堂龍は頷いてくれた。
あたしはそのあとも
東堂龍と喋り、
20時ぐらいに
東堂龍の家を出た。
帰る前に家の近くのコンビニで
ミルクティーとお菓子を買い
家の前についた時だった……

















家の前には
見覚えのある車が
止まっていた。


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