Kissシリーズ・「ワル男とのキス」
「イヤだっつっても、連れてくぜ? アンタはずっと、オレの側にいるんだ」

「…勝手だな。キサマは」

「ああ、勝手さ。でもアンタは自由にさせない」

真面目な顔になって、私の額・瞼・頬に口付けていく。

「オレのモンだ。一生、放しはしないからな」

首筋に熱い熱を感じた。

「んっ…! きっキサマ、今っ…」

「コレが印だ。消えても、また付けるからな」

そう言って笑いながら、キスマークを舐めた。

勝手で、自由で、ワガママで…なのに、この腕から逃げられない。

私は言葉で答えるかわりに、ヤツの体に強く抱きついた。
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