lotlotlot3-血脈の果て-
「そうやって、そこにいつまでもいるがいいさ。」
柔らかい壁にもたれ、立つでもなく座るでもなく、ただそこにいた。生きてはいるが、るるんぱからは考える事も奪われていた。心臓が脈打つだけ、それだけだ。
リーグの意志なのか、るるんぱの最後のあがきなのかはわからない。まるでチョコレートを炎天下に置いておいた時のように、るるんぱの体は徐々に溶け始めた。そして柔らかい壁に吸い込まれていく。少しずつ、少しずつ・・・。るるんぱを吸い込んだ壁の一部だけが、焦げ茶色に変色していた。

リーグは体の中でだけ笑った。無数のリーグが喜びの表情を浮かべている。しかし、それは決して外に出さない。自分がるるんぱになったと、わわには思いこませる必要がある。出来る事なら、今、この場で声を上げて大笑いしたい。るるんぱを嘲りたい。それを我慢するからこそ、体の中で大笑いするのだ。

リーグの中に何かが生まれたような気がした。
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