lotlotlot3-血脈の果て-
リーグは目を覚ました。
「アイワイさん、イバーエ・・・ごめんな。俺は・・・俺はお前達を殺さなきゃいけない。俺が魔法使いだから、そして最強たる称号を持つ色の王だから。」
リーグの中で勝利を収めたのは忌まわしい記憶の方だった。
「ただ、せっかくの最期だ。せめて華々しく殺してやるのが手向けになるだろう。だから、とっておきの場所に案内してやる。」
城の中を風が通り抜ける。イバーエとアイワイはその風にさらわれた。次にわわ。そしてリーグ自身がさらわれた。風は城の中心に向かう。そこは大きな講堂のように見えた。彩られ過ぎた講堂。床も天井も壁も虹色だ。虹色の波紋が無数描かれている。そこに皆さらわれた。

目が痛い。様々な色が目に飛び込んで来る。それにイバーエ達の目は馴染めなかった。
「何これ?!」
「目がチカチカする。」
鮮やかすぎる色彩は喜びより嫌悪を与えた。
「おいおい、そんな言い方はないんじゃないか?」
聞き慣れた声が聞こえた。
「リーグ・・・?」
まだ姿は見えない。確証するまでに至らない。
「リーグなの?だったら、出てきてよ。」
イバーエは叫んだ。
その声に応えるように、リーグは虹の中から姿を現した。
「やっぱり、リーグだ。良かった。ねぇ、早く帰ろう。」
「やだ。」
「えっ、今なんて言ったの?」
あまりの事に聞き返した。
「やだって言ったんだよ。聞こえなかったのか?」
「なんで?あの変な魔法使いと一緒にいるって言うの?」
イバーエがそう言った時、わわが風と共に現れた。
「変な魔法使いね・・・。それが俺だとしたら?」
「えっ、今話しているのはリーグじゃないって事?じゃ、お父さんはどうなったんだよ?」
「この体に乗り換えたんだ。あの親父は・・・そのうち気がつくだろう・・・。それがいつになるかはわからないけどな。」
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