lotlotlot3-血脈の果て-
「あんたは私の大切なものを奪いすぎたんだ。姉さん、そしてるるんぱ様。楽に死ねると思わない事だね。」
「お、お前、こんな事してただで済むと思うなよ。」
「どの口がそんな事言ってるんだい?もう、立っているのもやっとだろう?」
笑う。声に出して笑う。それが部屋中に響いた。
「リ、リーグ・・・。」
どうしたらいいんだ?イバーエは考えた。さっきまでリーグは自分の事を殺そうとしていた。そして、わだかまりは消えていない。けど、友達だ。大事な親友だ。
「助けなきゃ。」
アイワイの気持ちは一直線だった。
「bic。」
が、発動しない。主であるリーグが倒れ、城が更に力を強めたからだ。その証拠にまたあの音が聞こえてきた。
ぬらぬらぬら。
「ダメ、この音に言術が潰されちゃう。」
「lot。」
イバーエも唱えてみた。しかし、結果は同じだった。
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