lotlotlot3-血脈の果て-
悪魔は死に神を従えて
暗黒の翼を畳む。足下は血の海だ。
一人、二人、三人・・・。何人もの魔法使いの屍が転がっている。
「死ね。死ね。死ね。」
屍をそう言いながら踏みつけた。あまりの強さに骨の砕ける音がした。
「死ね。死ね。死ね。魔法使いはみんな死んでしまえ。」
もう、イバーエとは言えなかった。心は魔法使いに対する憎しみで埋まっていた。だから感情もそれしかない。魔法使いを殺す。それだけを目的に生き続けていた。
「エ、エフス。」
女の声がした。それもかなり若い女だ。きっと殺された魔法使いの娘だろう。まだ、魔法を覚えている途中なのか、少女の唱えたエフスは、ろうそくの炎のように脆かった。
避けるまでもなかった。イバーエに届くまでもなく消えていった。
「エフス、エフス、エフス・・・。」
何度も、何度も繰り返し唱えた。しかし、結果は同じだ。
「まだ魔法使いが残ってたか。」
少女に向かって言う。重い声だ。それを聞いただけで、体がすくむような声だ。
「エ、エ、エ・・・。」
もう唱えられない。恐怖が体を強く縛った。少女は蛇に睨まれた蛙と同じだった。
「あ、い、いや・・・。」
後ずさりをしたくても足が動かない。
「死ね。」
少女も血の海の中に沈んでいった。
「魔法使いは皆殺しなんだよ。」
暗黒が空に舞った。
一人、二人、三人・・・。何人もの魔法使いの屍が転がっている。
「死ね。死ね。死ね。」
屍をそう言いながら踏みつけた。あまりの強さに骨の砕ける音がした。
「死ね。死ね。死ね。魔法使いはみんな死んでしまえ。」
もう、イバーエとは言えなかった。心は魔法使いに対する憎しみで埋まっていた。だから感情もそれしかない。魔法使いを殺す。それだけを目的に生き続けていた。
「エ、エフス。」
女の声がした。それもかなり若い女だ。きっと殺された魔法使いの娘だろう。まだ、魔法を覚えている途中なのか、少女の唱えたエフスは、ろうそくの炎のように脆かった。
避けるまでもなかった。イバーエに届くまでもなく消えていった。
「エフス、エフス、エフス・・・。」
何度も、何度も繰り返し唱えた。しかし、結果は同じだ。
「まだ魔法使いが残ってたか。」
少女に向かって言う。重い声だ。それを聞いただけで、体がすくむような声だ。
「エ、エ、エ・・・。」
もう唱えられない。恐怖が体を強く縛った。少女は蛇に睨まれた蛙と同じだった。
「あ、い、いや・・・。」
後ずさりをしたくても足が動かない。
「死ね。」
少女も血の海の中に沈んでいった。
「魔法使いは皆殺しなんだよ。」
暗黒が空に舞った。