ちぇんじ☆
序章

序章

 私はただ眠ってて……ただ普通に目を覚ましただけ。
 何もしてない。
 何かをした覚えはない。

――なのに現在非常に、ありえないくらい混乱してます。

 ココはドコ?
 ワタシはダレ?
 見覚えの無い部屋。
 見覚えの無い景色。
 見慣れない手足――。

――今までの人生で経験したこともない……股間が突っ張る感覚。

 叫び声は出なかったなあ。
 と、言うよりは叫ぶことすら出来ないくらいに余裕が無い。

 ドラマとかマンガとか映画とかの作り物の世界の中でならば、
誰かと誰かがぶつかって――人格が入れ替わった……そんな話ならば見たことがあるけど。

 まさか……自分がいきなりそんな目に合うなんてさ。
 いきなり起きたら他人の体だったなんて状況――。
 
――普通なら想像できるわけないじゃない?

 しかも……誰なのよ?
 この顔、全然見覚えが無い顔だ――。
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