ちぇんじ☆
 感動の再会が終われば、私を不安に陥れた当人への詰問だ。

 とはいえ、生まれ持った順位があるんじゃないかと思うほど変わりえない力関係が存在している。
 生物界のヒエラルキーに例えるならば、彼は肉食動物、私は草食動物といったところだろう。
 どうあがいても覆せない、超えられない大きな壁があるのだ。

 詰問という形ではなく、ただの質問という形になってしまうところが悲しい。

「それで、今までドコに行ってたのかな?」

 入れ替わってからまだ三日と経っていないが、
 まさか隼人くんがこの体から離れて活動可能だとは思っていなかった。
 そんな状況で急に何も告げずにいなくなられて、私の不安はかなりのものだったのだ。

――不在の間の行動を知る権利くらいはあっても良いと思う。
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