ちぇんじ☆
「真里には……何とか納得してもらうしかないねぇ」

 そこから数分間、真里を説得するための方法を二人で模索する。

 まあ、私が隼人くんに惚れてしまっている事から考えて外見的には問題ない。
 きっと真里も隼人くんと恋人同士なら処女を捧げることに異存は無いだろう。
 だが、実際は隼人くんは彼氏でもなければ付き合いも浅い人だ。
 もっと言えば三日前までは赤の他人だったような人だ。

 しかし、そんな人間関係は置いておいて。
 この私の魂が入ってしまった隼人くんの体とエッチをしないと、私も真里も、隼人くんも元に戻れないのだ。

 問題は真里をどうやって覚悟させるかだ。

 そんな話をしていると部屋のドアをノックする音が聞こえた。

「マリちゃん、誰かと話してるみたいだけど……隼人戻ってきた?」

 お母さんだ。部屋から聞こえる私の声で隼人くんが戻ってきたを理解したらしい。
 やはりこのお母さんは鋭い。

「あ、はい。無事に戻ってきました」

 お母さんに返事をする。
 私の返答を聞いてお母さんが私にドア越しに言った

「そう、じゃあ着替えたら隼人を連れてリビングに来てちょうだい」
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