ちぇんじ☆
 ここでふとした疑問が沸いた。

――その、別にナマでやりたいわけじゃないんだけど、真里に妊娠のリスクを背負わせたいわけじゃないし。
 それよりも、だ。コンドームを着けてエッチしたところでちゃんと成功するのかな?
 尋ねにくい質問ではあるが、後で『失敗でした』ではたまらない。

「その……コレをつけてエッチしても……『例の方法』の効き目はあるのかな?」

 お母さんは少し考える素振りを見せた。
 うーん、と小さく唸った後に

「霊的なものの方が大きいから大丈夫だと思うわよ」

 そう答えられた。
 まあ、最初に入れ替わった時はエッチすらしてないのに入れ替わったわけだし、
 エッチをしなきゃならないというのも精神的な状態や肉体の感覚を一緒のものにする 意味合いの方が大きい、そう考えれば良いのかな?

「さ、朝ごはんにしましょ」

 少し考え込む私にお母さんが告げる。
 さあ、考えこんでる場合じゃなくなった。
 この家で生活する際の最大の試練の時だ。

――きっと、キチンと朝ご飯を食べないとまた強烈な指導が飛んでくる。
< 135 / 449 >

この作品をシェア

pagetop