ちぇんじ☆
(遅いな)

 なかなか姿を見せない真里。
 隼人くんの言葉に無言のまま小さく頷き同意する私。
 自分で言うのも何だけど、待ち合わせとかは人を待たすのが嫌だから早い目に来るはずなんだけどなぁ。

「――で……るのよ……」

 ふいに背後から声が聞こえた。
 小さく、呻くような。それでいて私に向けられたことがはっきり分かるような口調で。
 ビクッとなりながら後ろを振り向く。

――そこに、真里が立っていた。
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