ちぇんじ☆
――まるで魂が抜けてしまっているかのようだ。

 と思ったときに気が付いた。

――魂抜けてるじゃん!私の分の魂が抜けてこんな状態になってる!?

 これがカズちゃんの言ってた魂が抜けたことによる悪影響なの?
 でも、昨日まで普通だったのに何で急にこんなことになっちゃってるのよ?

 こんなことを考えながらも真里のあまりにもの変貌ぶりに声を出せず固まったままの私。
 そんな私に向かって真里が再び唸るように呟く。

「こっちは――体も重いし……気分も悪いし……イライラするし……これもアンタのせいなの?」

 恐らくは真里の言うとおり、私が抜け出たことの影響も出てるのかもしれないのだろうけど――。

 今の真理にそれを説明しても理解してくれそうもない。
 とりあえず何とかして真里を落ち着かせないと。

……って、こんな状況の人を落ち着かせる方法なんてあるの!?
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