ちぇんじ☆
 案ずるより産むが易し。

 この言葉通りで落ち着かせるまでもなく私の言葉に促されるままに真里はすんなり場所の移動を受け入れた。
 反抗するわけでなく、素直に従うわけでもなく。

 ただ、されるがままの人形のような反応。
 ホッとする反面、魂の抜け殻になってしまっている真里に言いようのない不安を覚える。

 とりあえず人気の無い場所へ向かうことにする。
 話しかけても反応の薄い真里の手を引っ張り近くの公園へ移動する。
 公園のベンチに真里を座らせその横に私も腰掛ける。
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