ちぇんじ☆
『にへらぁ』……その笑顔を擬音で表現するとこんな感じだ。

 そんな真里の満面の笑みに少し引きつつも、何を言っているのか聞き取ろうとしてみる。
 この魂が抜けてる状態の真里は一度頭に思ったことをコチラが反応するまで何回でも同じことを口に出して繰り返す。
 まるで壊れたCDプレーヤーのようである。

――それにしても、自分ながらここまで間の抜けた満面の笑みは少し気味が悪い。

 いや、可愛い顔ではない。美人な顔でもない。
 うーん、愛嬌はあるよね?あるはず!
 でも……ここまで間の抜けた表情で笑われると愛嬌を通り越してアホの子に見える。
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