ちぇんじ☆
「ちょっと! 落ち着いて! 幽霊……みたいなもんだけど。幽霊じゃないから!」

 ガタガタ震えてる真里の肩を掴んで揺する。
 魂が抜けて呆けてみたり、生霊をみて青くなったりと忙しい女だ。
 何度か肩を揺すって正気を保たせ、少し落ち着いたころを見計らって深呼吸をさせる。

 その間、少しだけ隼人くんには黙ってもらっておいた。
 隼人くんの話す声というのは――なんというか、『直接頭の中に響いてくる』のだ。
 初めて体験するとちょっとしたショックを受けれる。

 パニック状態の真里が隼人くんに話しかけられると、さらにパニックになりかねない。
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