ちぇんじ☆
(えと……さっきのキスなんだけどね)

 隼人くんが簡単に事情を真里に説明した。

 私の魂が抜け出てしまっているところに月のモノが来て、
 それが影響して真里が呆けた状態になっていたこと。
 それを元に戻すための方法として人工呼吸もどきのやりかたで
 私の魂の一部を真里に戻していたこと。

(――だから、不意をついてキスしてたとかじゃないんだよ)

「――うん」

 隼人くんの説明を無言のまま聞いた後、短く真里が答える。

――どうやら納得はしてくれたようだ。
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