ちぇんじ☆
 隼人くんの説明を受けて真里が答える。

「私も……少しだけ覚えてるの。マリに電話したことと、公園に行ってたことと……。
なんか夢を見てるような気分だったんだけど……現実だったんだ」

 どうも呆けていたときの記憶は曖昧で断片的だったらしい。

『意識がハッキリしたと思ったら私にいきなりキスされていた』

 そんな感じだったらしい。
『急なことだったので驚いてしまって反射的に引っぱたいてしまった』
 ということだそうだ。

「ゴメンネ」

 私に向かって真里が謝ってくる。
 まあ、引っぱたいた気持ちは分かるけど……何か釈然としない。
 謝ったことに対してでは無い。

――なんで、何で二人とも私に対するときと態度がこうも違うのよ!
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