ちぇんじ☆
『ここでもっと会話していきたい』

 そんなワガママを言い出せるわけもなく私たちはハンバーガーショップを出る。
 少しゆっくりとしていたこともあり時刻は午後二時。
 今から家に帰れば家族にも怪しまれないだろうということで
 まだいささか体調のすぐれない真里は家路に就くことになった。

 まだ生理中ということもあり明日は学校に行く前に駅前で待ち合わせすることになった。
 隼人くんの提案によって、もしも明日の朝もボケ真里状態(私が心の中でのみ呼ぶことに決定)ならば、
 もう一度キスして正気に戻す。

 そういう手はずになる。

 私は異論がありまくりなのだが真里のヤロウはまんざらでもない様子だった。

「うん……仕方ないよね。人工呼吸みたいなもんだもんね」

 などと頬を赤らめていた。

――コイツ、隼人くんに惚れやがったな!
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