ちぇんじ☆
 自分のコトは大きく棚に上げておくが、
 ちょっとカッコイイ人(霊?)に優しくされただけで惚れるとはなんて軽い女だよ!
 駅前から真里はそのままバスに乗って家に帰って行った。
 それを見送る私と隼人くん。

(さ、帰るぞ)

 真里が去った後、隼人くんはそっけない元通りの隼人くんに戻った。

――やっぱり、真里の前でだけ全てが優しい隼人くんなんだね。

 心の中でだけそう呟いて駅に向かう。
 近いうちに……確認しよう。

――その時、隼人くんはどんな顔でどう答えるだろうか?

――その時、……私はどんな顔でその答えを聞くのだろう?
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