ちぇんじ☆
 隼人くんの言葉の後、バスの中で会話は無かった。

 私が隼人くんに話しかける気分になれなかったから。
 何だろう?この気持ちは?
 隼人くんは真里、つまり私に好意を見せているのに。

――胸が、心の奥深い部分がモヤモヤとする。

 恋愛経験に乏しい私でも、この感情を何と呼ぶのかは知っている。
 なぜだか分からない、そうしなくてはいけない理由も無い。
 でも、私は――。

――私は真里に嫉妬している。
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