ちぇんじ☆
 私の質問にお母さんの表情が少し曇る。

――手紙を送るのも憚られるような病気なの?

 質問の答えに躊躇しているお母さんの態度にそんなことを考えてしまう。
 やはり弟の直也くんの時のようにカズちゃんも重い症状になってしまうのだろうか?

 だが、私のこの心配は的外れだったようだ。
 難しい表情のままお母さんがポツリと呟く。

「――手紙、ちゃんと届くのかしら?」

――って!そんなところに引っ越すんですか!?
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