ちぇんじ☆
 実際には短い時間だったのだろうけど、とても長く感じる沈黙。
 暗闇に目が慣れた頃、横で寝転んでいるカズちゃんと視線が合った。

 カズちゃんもこちらをずっと見つめていたようだ。
 いつもの、すがるような視線でこちらを見つめている。

――離れたくないのは……私も一緒なんだよ。

 心の中で呟く。
 声に出して言ってしまえば、明日の別れがもっとツライものになるから。

 カズちゃんはこちらの様子を伺うようにこちらを見ている。
 私は自分の布団を少し持ち上げ、カズちゃんに語りかけた。

「――今夜は……一緒に寝よ?」

 そう言いながらカズちゃんを自分の布団に手招きする。
 言われるままに私の布団の中に潜り込んでくるカズちゃん。
 どちらからともなく手を繋ぎ、私たちはそのまま深い眠りについた。

――が、まさか翌日にあんなことになろうとは……。
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