ちぇんじ☆
「うーん、『入れ替わってる』時……ね」
お母さんの声が急にトーンダウンした。
あれ?ヘンなこと聞いちゃったかな?
少し考えるような素振りを見せた後、お母さんが再び話し始める。
「実はね、あんまり覚えてないのよ」
あら、やっぱりもう十七年も前になると覚えてないのかぁ。
ちょっぴり残念な気分だ。
……でも、こんな強烈な体験なのに忘れちゃうんだろうか?
私も元に戻って、十年もすれば……この体験を覚えていられなくなるのかな?
「やっぱり……昔のことだから?」
ちょっとでも覚えていることがあるなら、それを聞いて共感を楽しみたい。
そんな軽い気持ちで話を続けようとしていた。
お母さんは必死で何か思い出そうとしてくれてはいたが、結局何も思い出せなかったようだ。
こんな返事を私に寄こす。
「『入れ替わり』の間の記憶って、夢みたいに曖昧なものになってるのよ。ごめんね思い出せなくて」
少し申し訳なさそうに私に謝るお母さん。
だが、私の心の中は――お母さんの今の言葉に凍り付いていた。
――夢のように曖昧……消える?
お母さんの声が急にトーンダウンした。
あれ?ヘンなこと聞いちゃったかな?
少し考えるような素振りを見せた後、お母さんが再び話し始める。
「実はね、あんまり覚えてないのよ」
あら、やっぱりもう十七年も前になると覚えてないのかぁ。
ちょっぴり残念な気分だ。
……でも、こんな強烈な体験なのに忘れちゃうんだろうか?
私も元に戻って、十年もすれば……この体験を覚えていられなくなるのかな?
「やっぱり……昔のことだから?」
ちょっとでも覚えていることがあるなら、それを聞いて共感を楽しみたい。
そんな軽い気持ちで話を続けようとしていた。
お母さんは必死で何か思い出そうとしてくれてはいたが、結局何も思い出せなかったようだ。
こんな返事を私に寄こす。
「『入れ替わり』の間の記憶って、夢みたいに曖昧なものになってるのよ。ごめんね思い出せなくて」
少し申し訳なさそうに私に謝るお母さん。
だが、私の心の中は――お母さんの今の言葉に凍り付いていた。
――夢のように曖昧……消える?