ちぇんじ☆
 まさに『茫然自失』といった様子。
 そこまでショック受けるんだったら早くゲロって楽になればいいのに。

 ここで話を中断させてはせっかくの機会がもったいない――。
 仕方ないので隼人くんに先ほど真里に送ったメールを開いて見せる。

To:真里
Subject:Re:おやすみなさい

私も今から寝るー♪
また明日の朝ね  マリ


(――な! 何だよソレ!!)

 さっきの唖然とした様子はドコへやら。
 うってかわって今度はキレモードに突入のようだ。
 ヤレヤレ忙しいこと。
 今にも私に食ってかかってきそうな勢い。
 ここは一つ、ちゃんとシメておかないとね。

「で、どうするの? 本当にメールしちゃっても良いんだけど?」

 あくまで強気に出る。
 だって、嘘をついてキスさせたのは事実だし、佐藤さんと『そういう関係』っていうのも事実だ。
 弱味をこっちが握っている以上、隼人くんに勝ち目が無いのは明白だ。

 隼人くんは私の切り替えしに完全にたじろいでいる。

――あと、もう一押しってところかな?
< 352 / 449 >

この作品をシェア

pagetop