ちぇんじ☆
「行きたい……場所?」
要領を得ない、そう言いたげな表情で真里が聞き返してくる。
「うん、ある山の奥にある――『お花畑』に行って欲しいの」
私の答えを聞いても、真里はまだワケが判らないと言いたげな表情。
一方、隼人くんは――私の言っている場所がドコのことか解かったようだ。
(その『山』って……)
「そう、『カズちゃんの住んでる山』のこと! 隼人くんも『お花畑』のことは知ってるよね?」
(知ってるけど……なんで『元に戻った後』なんだ?)
「うーん、特に深い意味はないけど。『元に戻った後』に行きたいの! ……ダメ?」
最後はねだるように聞いてみた。
隼人くんは別に賛成も反対も、どちらの意思も示さずに、私を指差しながら真里の方向を向き、
(――だってさ、どうする?)
とだけ言った。
真里の意思次第というところだろうか。
隼人くんに質問された真里は少し考え、短く「別に良いよ」とだけ答える。
――良し、これで『約束』は取り付けた。
私の目的はこれで一応達成だ。
これで今日の目標はほぼ終わり。
残りは家に帰ってからだ。
後はこのバカップルのデートでも眺めるとしよう。
要領を得ない、そう言いたげな表情で真里が聞き返してくる。
「うん、ある山の奥にある――『お花畑』に行って欲しいの」
私の答えを聞いても、真里はまだワケが判らないと言いたげな表情。
一方、隼人くんは――私の言っている場所がドコのことか解かったようだ。
(その『山』って……)
「そう、『カズちゃんの住んでる山』のこと! 隼人くんも『お花畑』のことは知ってるよね?」
(知ってるけど……なんで『元に戻った後』なんだ?)
「うーん、特に深い意味はないけど。『元に戻った後』に行きたいの! ……ダメ?」
最後はねだるように聞いてみた。
隼人くんは別に賛成も反対も、どちらの意思も示さずに、私を指差しながら真里の方向を向き、
(――だってさ、どうする?)
とだけ言った。
真里の意思次第というところだろうか。
隼人くんに質問された真里は少し考え、短く「別に良いよ」とだけ答える。
――良し、これで『約束』は取り付けた。
私の目的はこれで一応達成だ。
これで今日の目標はほぼ終わり。
残りは家に帰ってからだ。
後はこのバカップルのデートでも眺めるとしよう。