ちぇんじ☆
――じゃあ、隼人くんはどうなのかな?今の記憶は全て『元に戻った』瞬間に夢みたいに忘れちゃうの?

「――それは、恐らく消えないだろうな」

――なんで?隼人くんは覚えていれるっていうの?

「隼人の霊力ってよ……かなりケタ外れなんだよ。
俺の家系の話も聞いたかもしれないけど――俺の霊力が大きかった分よ、子供の隼人までケタ外れに大きい霊力を持って生まれたみたいなんだ。
隼人が子供の頃に俺が隼人の霊力を封じたんだけど――それでも成長につれて大きくなった。
『入れ替わりの儀式』をしなくても、マリちゃんと『入れ替わって』しまう程にな」

――霊力が大きいから……入れ替わりの間の記憶も覚えていれるってこと?

「ま、そういうこった。
それに『魂』だけになっている今の間に霊力のコントロールを仕込んでるしな。
きっと『元に戻った』ら霊力が暴走することも無くなるはずさ――」

――ひょっとして、『私の体を動かした』ことや『モノを投げれるようになった』のって……?

「そう、霊力のコントロールを教えたんだよ。この状況に便乗してな」

――そうだったんだ!?てっきり――遊んでるものとばっかり。

「ハハハハ、傍目から見れば遊んでるようにしか見えないだろうな」

――なるほど。これで『インタビュー』を終わります。マイクをスタジオにお返しします。

「――だから、さっきからCMとかスタジオって……」
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