ちぇんじ☆
終章 ちぇんじ
真里
目が覚めた……というかぼんやりしていた意識が戻ってきたとき。
私は何も変わっていなかった。
ただ、体が麻痺してしまっているのか動かせない状況で視線を下げる。
視界に入るのは私の上に覆いかぶさっている男の子の姿――私と繋がったままの隼人くんだ。
確か私はつい先ほど『処女喪失』を経験し、かつその相手の『一部』が私の膣の中に入ったままのはずなのだが、体の麻痺のおかげか現在は痛みは感じていない。
隼人くんも私の上に覆いかぶさったまま微動だにしない――。
――『もう一人の私』はちゃんと私の中に戻ったのだろうか?
彼の中に私の『魂』の一部が入ってしまった。
その影響で私もかなり集中していないとすぐに何も考えられなくなるほど自分の『意志』のようなものが薄くなっていた。
そのモヤがかかっていた『意志』のようなものは――先ほどまでとうってかわってハッキリとしている。
まるで雨が上がった後の空のように一点の曇りも無いような感覚だ。
ただ、意思はハッキリしているものの、動けない、口さえも動かせない状態のまま私はこれまでのことを思い返す――。
『魂』の半分が出て行ってしまっていることが最初は分からず、『生理前で体調が悪いのか?』くらいにしか思っていなかった。
だが、その日の朝のうちに彼――『隼人くん』が私の目の前に現れ、『信じられないかもしれないけど、『私』は『マリ』なの』と言い出した。
最初は彼の中に私の『魂』が入っていることなど信じられなかったのだが――どう見ても自分と変わりない彼の言動を見ているうちに、本当に『彼』の中に『私』が入っていることを信じざるを得なくなった。
私は何も変わっていなかった。
ただ、体が麻痺してしまっているのか動かせない状況で視線を下げる。
視界に入るのは私の上に覆いかぶさっている男の子の姿――私と繋がったままの隼人くんだ。
確か私はつい先ほど『処女喪失』を経験し、かつその相手の『一部』が私の膣の中に入ったままのはずなのだが、体の麻痺のおかげか現在は痛みは感じていない。
隼人くんも私の上に覆いかぶさったまま微動だにしない――。
――『もう一人の私』はちゃんと私の中に戻ったのだろうか?
彼の中に私の『魂』の一部が入ってしまった。
その影響で私もかなり集中していないとすぐに何も考えられなくなるほど自分の『意志』のようなものが薄くなっていた。
そのモヤがかかっていた『意志』のようなものは――先ほどまでとうってかわってハッキリとしている。
まるで雨が上がった後の空のように一点の曇りも無いような感覚だ。
ただ、意思はハッキリしているものの、動けない、口さえも動かせない状態のまま私はこれまでのことを思い返す――。
『魂』の半分が出て行ってしまっていることが最初は分からず、『生理前で体調が悪いのか?』くらいにしか思っていなかった。
だが、その日の朝のうちに彼――『隼人くん』が私の目の前に現れ、『信じられないかもしれないけど、『私』は『マリ』なの』と言い出した。
最初は彼の中に私の『魂』が入っていることなど信じられなかったのだが――どう見ても自分と変わりない彼の言動を見ているうちに、本当に『彼』の中に『私』が入っていることを信じざるを得なくなった。