ちぇんじ☆
――エピローグ2――
あの『入れ替わり騒動』から二年の時が流れた。
私の中にいる『もう一人の私』は結局眠ったまま――。
それでも『彼女』が残してくれた様々なもののおかげで私や、私の彼氏である隼人くんの周囲は何だか幸せな方向に向かっている。
例えば――隼人くんのお父さんとお母さんが結婚した。
うん、なんだかおかしな表現になってるんだけど『再婚』ではなく『結婚』なんだって。
『彼女』との約束を果たすために登った山。
その時に滞在した山小屋の主(隼人くんは『カズさん』って呼んでるんだけど……私はなぜか『カズちゃん』と呼びたくなった。何でだろ?)が隼人くんのお父さん。
宿泊したその日の晩、晩御飯を囲炉裏を囲んで食べてる時にその告白はあったんだよね――。
『隼人、実はな……俺がお前の父親なんだ』
カズちゃんのいきなりの告白に私は目が点になるばかりだったんだけど。
隼人くんは静かに頷いて、
『うん、何となく知ってた』
と、嬉しそうな表情で答えるだけだった。
後で聞かされた話なんだけど、これも『彼女』の残して行った『約束』だったそうだ。
隼人くんのお父さんとお母さんの結婚式には私も参加した。
まだ隼人くんと結婚している訳でもなく、血縁者でもないので参加を遠慮しようとした私に向かって、
『真里ちゃんが出てくれないと意味が無いわよ』
というお母さんの懸命な説得により身内だけの式に参加させてもらうことになった。
お母さんの純白のウェディングドレス姿は綺麗で、幸せそうで。
見ているこっちまでもが本当に幸せな気分になった。
あの『入れ替わり騒動』から二年の時が流れた。
私の中にいる『もう一人の私』は結局眠ったまま――。
それでも『彼女』が残してくれた様々なもののおかげで私や、私の彼氏である隼人くんの周囲は何だか幸せな方向に向かっている。
例えば――隼人くんのお父さんとお母さんが結婚した。
うん、なんだかおかしな表現になってるんだけど『再婚』ではなく『結婚』なんだって。
『彼女』との約束を果たすために登った山。
その時に滞在した山小屋の主(隼人くんは『カズさん』って呼んでるんだけど……私はなぜか『カズちゃん』と呼びたくなった。何でだろ?)が隼人くんのお父さん。
宿泊したその日の晩、晩御飯を囲炉裏を囲んで食べてる時にその告白はあったんだよね――。
『隼人、実はな……俺がお前の父親なんだ』
カズちゃんのいきなりの告白に私は目が点になるばかりだったんだけど。
隼人くんは静かに頷いて、
『うん、何となく知ってた』
と、嬉しそうな表情で答えるだけだった。
後で聞かされた話なんだけど、これも『彼女』の残して行った『約束』だったそうだ。
隼人くんのお父さんとお母さんの結婚式には私も参加した。
まだ隼人くんと結婚している訳でもなく、血縁者でもないので参加を遠慮しようとした私に向かって、
『真里ちゃんが出てくれないと意味が無いわよ』
というお母さんの懸命な説得により身内だけの式に参加させてもらうことになった。
お母さんの純白のウェディングドレス姿は綺麗で、幸せそうで。
見ているこっちまでもが本当に幸せな気分になった。