ちぇんじ☆
 で、あっという間に隼人くんの家に到着してしまった。
 こういう時って時間の経つのって早いよね――。
 さっきみたいな目に遭わないようにそそくさと帰宅。

「ただいま~」

 聞こえるか聞こえないかくらいの小声で帰宅の挨拶をする。
 他人の体を借りてるわけだから、評判を落とさないような行動を心がけないとね。

「おや、おかえり」

 リビングからお母さんの声が聞こえる。
 う……小声でもしっかり聞こえてたのね。
 リビングに入るとお母さんがこちらを振り返る。

「晩御飯はどうすんの?」
「ん……食べてきた」

 わざとぶっきらぼうに答えてみる。
 年頃の男の子の答え方ってのを意識して。

「あ、そう」

 幸い会話はこれだけで終わった。
 これ以上の会話をしないためにも足早に隼人くんの部屋に戻る。
 制服の上を脱ぎ、机の上に置く。
 そのままベッドにゴロンと横になる。

……疲れた!

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