ちぇんじ☆
……とりあえず今は話すべきじゃない。

「ゴメン! ほんっとーにゴメン! 後一時間くらいでそっちに戻るから!」

……とここまで謝った時点で電話が切れた。

 トンネルに入って私の携帯が圏外になってしまったらしい。

「うん、青春よね~」

 横で車の運転をしているお母さんが
 小動物を見るような温かい目でこちらをチラっと見ながら言った。

 うう……せめて人並みな青春で良かったのに……。
 自分を相手に青春ドラマをやりたくないです。
< 85 / 449 >

この作品をシェア

pagetop