ちぇんじ☆
 市街地まで出てきて電波が安定したところで再度真理に電話をかける。
 待ち構えていたようでワンコールが鳴るか鳴らないかくらいの速さで電話に出る。

「もしもし……?」

 電話には出たものの無言の真理に呼びかけてみる。
 うーん、やっぱり怒ってたか。
 自分ながらに行動の判りやすいヤツだ。

「電話をブチ切りした上で何か御用かしら?」

 口調の丁寧さがさらに上になっている。
 とりあえず言い訳はせずに謝って、こちらの用件を伝えるしかない。
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