ちぇんじ☆
 本音を言えば、時間をかけて真里を説得すれば万事は解決すると思っていた。
 私が隼人くんの中にいても、私と隼人くんがちょっと不便なだけだ。

――そんな風にのんびりと考えていた。

 元に戻る前に隼人くんの魂が消えてしまった。
 この重い現実に私の体がブルブル震えているのが自分でも分かる。
 
「ほ、本当にどうしたのよ? 顔が真っ青よ?」

 何も話せない状態になっている私に真里が再び聞いてくる。

「ど……どうしよう? 隼人くんが……いないの」

 消え入りそうな声でなんとか真里に答える。

――神様!どうか……どうか助けてください!
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