ちぇんじ☆
泣き崩れた私をテーブルのところまで連れて行き、
椅子に座らせた後、お母さんはキッチンに向かって行った。
その場で俯きながら涙を流し続けている私。
泣くのを止めれない、止まらない。
入れ替わってからというもの私は泣いてばかりいるような気がする。
――いつからこんなに泣き虫になってしまったのだろうか?
あるいはこれも体が入れ替わってしまったことによる影響なのかもしれない。
頭の中では冷静にそんなことを考えられるにも関わらず、
涙を一向に止まってくれる気配を見せない。
泣き声はすでに嗚咽に変わっていて息をする度に背中が上下する。
俯いたまま嗚咽を続ける私の背中を優しくそっと撫でる感触があった。
顔を上げ、後ろを見ると隼人くんのお母さんが暖かい笑顔で私の背中を撫でてくれていた。
「さ、飲みなさい。落ち着くわよ」
顔を上げた私にお母さんがカップを手渡す。
カップから漂うジャスミンの香り。
……確かに、この香りを嗅いでいると少し落ち着く……ような気がする。
背中をさすられながらジャスミンティーを二、三口すする。
私の嗚咽が収まったのを見計らって、お母さんがテーブルの向かいに座る。
「何かあったの? 真理ちゃんとケンカでもした?」
ケンカに負けた子供を慰めるような、
そんな優しい口調でお母さんが私に問いかける。
――言わなきゃ。
決意するように口を開こうとする。
が、また泣きそうになってる……。
――でも、ちゃんと言わなきゃ。
椅子に座らせた後、お母さんはキッチンに向かって行った。
その場で俯きながら涙を流し続けている私。
泣くのを止めれない、止まらない。
入れ替わってからというもの私は泣いてばかりいるような気がする。
――いつからこんなに泣き虫になってしまったのだろうか?
あるいはこれも体が入れ替わってしまったことによる影響なのかもしれない。
頭の中では冷静にそんなことを考えられるにも関わらず、
涙を一向に止まってくれる気配を見せない。
泣き声はすでに嗚咽に変わっていて息をする度に背中が上下する。
俯いたまま嗚咽を続ける私の背中を優しくそっと撫でる感触があった。
顔を上げ、後ろを見ると隼人くんのお母さんが暖かい笑顔で私の背中を撫でてくれていた。
「さ、飲みなさい。落ち着くわよ」
顔を上げた私にお母さんがカップを手渡す。
カップから漂うジャスミンの香り。
……確かに、この香りを嗅いでいると少し落ち着く……ような気がする。
背中をさすられながらジャスミンティーを二、三口すする。
私の嗚咽が収まったのを見計らって、お母さんがテーブルの向かいに座る。
「何かあったの? 真理ちゃんとケンカでもした?」
ケンカに負けた子供を慰めるような、
そんな優しい口調でお母さんが私に問いかける。
――言わなきゃ。
決意するように口を開こうとする。
が、また泣きそうになってる……。
――でも、ちゃんと言わなきゃ。