~always love~

奏は、まるで嵐のように去っていった



チャイムの音と同時にみんな席に着き


私も、一番後ろの優梨の隣の席に座った


「ごめん優梨。今日一緒に帰れない。」

「わかってるよ。美波と帰るんでしょ。よかったじゃん。頑張ってね!!」

「うん。ありがと。」


男子と一緒に帰ることなんて初めてじゃないのに、何か嬉しかった


それに、奏は私の事を知りたいって言ってくれた


それが何より嬉しかった

だって、今まで私の事を知ろうとしてくれた人なんていなかったから

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