~always love~
-キーンコーンカーンコーン-
授業の終わりを知らせるチャイムがなる
それを聞くのと同時に、俺は早足で2年3組に向かう
理由はもちろん
瑠奈を迎えにいくため
教室に着くと、瑠奈が廊下の隅の方で周りをキョロキョロと見ながら待っていた
そんな瑠奈の姿を見つけた途端
何か安心して、嬉しくなって
頬がゆがんでいくのが自分でもわかる
でも…
目を離したらどこかへ行ってしまいそうで
それが無性に怖くなって
瑠奈の所に駆け寄った
「瑠奈ー。ごめん、待った?」
「ううん。大丈夫。じゃあ帰ろっ」
瑠奈はそう言ってニコッと笑う
自分の顔が赤くなってくのがわかって、瑠奈から少し視線をずらして返事をする
そして、瑠奈に顔を見られないように、瑠奈の少し先を歩いて駅に向かった