~always love~


電車の中


人がぽつぽつといる静かな車両



俺が端の方の席に座ると

瑠奈が俺の隣にちょこんと座った





少し視線を横にずらせば見える距離に瑠奈がいることが、嘘みたいで

夢みたいで…


本当は夢なんじゃないかと思って
瑠奈にバレないように右手の拳をギュッと強く握ってみると

やっぱりその手のひらはじんじん痛くて…



本当に、瑠奈は俺の彼女なんだ



思わず顔がにやけそうになるのを誤魔化すように
頭をガシガシッとかいて瑠奈に話題をふると

さっきまで俯き加減だった瑠奈の顔がパァーッと笑顔になった


瑠奈は
頼斗に話したら絶対にどうでもいいと呆れられてしまうような話もちゃんと聞いてくれて


でも、少しも視点をずらさずに俺の目を見つめてくる瑠奈の大きな瞳に

何度も言葉が詰まりそうになりながらも


楽しそうにしてる瑠奈を見てたら

本当は噂が本当か聞こうと思ってたのに、
今は聞かなくていいか
と思って



あっという間に瑠奈の降りる駅に着いた



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