未定
「…え、」
どうして…
出そうとした声が喉にひっかかる。
ポストを見る前はいなかったのに、何故そこに女の子がいる?
黒髪で、低めのツインテール。重い赤銅色の瞳。
もう夏だというのにマフラーをつけ、灰色のダッフルコートを着ている。
少し短めのスカートからは異様に細い足が覗いている。
首を傾げて微笑んでくる姿が、とても怖く感じた。
手が震え、嫌な汗が背中を伝う。
もしかして、幽霊?
「…君は誰?」
もう一度同じ質問が飛んでくる。
無視する度胸も質問を訊き返す勇気もない。
答えるしか、ないようだ。
「えと…僕は杉元泉。君は?」
震える手を隠しながら、短く答えた。
彼女は大きな目を細め、愛らしい笑顔で言った。
どうして…
出そうとした声が喉にひっかかる。
ポストを見る前はいなかったのに、何故そこに女の子がいる?
黒髪で、低めのツインテール。重い赤銅色の瞳。
もう夏だというのにマフラーをつけ、灰色のダッフルコートを着ている。
少し短めのスカートからは異様に細い足が覗いている。
首を傾げて微笑んでくる姿が、とても怖く感じた。
手が震え、嫌な汗が背中を伝う。
もしかして、幽霊?
「…君は誰?」
もう一度同じ質問が飛んでくる。
無視する度胸も質問を訊き返す勇気もない。
答えるしか、ないようだ。
「えと…僕は杉元泉。君は?」
震える手を隠しながら、短く答えた。
彼女は大きな目を細め、愛らしい笑顔で言った。