ブラウン管の中の彼女~番外編~

「人が真剣に話してるときに茶化さないの!!」


依夜はむくれて不機嫌になる。


「茶化してないよー。俺はいつでも自分の本心を口にする男じゃん♪」


忘れたの?と目配せすると依夜の顔が真っ赤に染まる。


「校庭であれだけ大声で告白されれば誰だって正気か疑うわよ」


依夜。


俺もあの時は必死だったんだぞ?


今でも覚えてる。


グラウンドには沢山の生徒がいて。


依夜の隣には祐がいて俺には見せてくれなかった無邪気な笑顔が眩しくて。


この時も俺は勘違いをしてただの幼馴染の祐に思い切り敵意を剥き出しにしていた。


今も昔も滑稽なくらい依夜しか目に入らない。


そんなバカな俺を笑って受け入れてくれる。


俺はそんな彼女が



大好きなんです―…。



【END】


→あとがき
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