ブラウン管の中の彼女~番外編~
祐一郎&実早
おべんきょしましょ★
「実早っ!!」
大声に反応して顔を上げると仁王立ちしているママと目が合った。
「なによ、ママ。やぶからぼうに…」
実早はソファに座ってリラックスタイムを過ごしているのよ?
見てわかんないのかしら?
「のんきにマンガなんて読んでる場合じゃないでしょ!!」
ママは実早が読んでいたマンガを無理矢理取り上げた。
「これはどういうことなの?」
ヒラリと目の前にかざされる紙を見た途端、実早の背筋に冷や汗が流れる。
ヤバイー!!隠しておいたのにーっ!!
「さあ?実早にもなんのことかさっぱり?」
エヘッと誤魔化すように愛想を振りまくと、ママが馬鹿にしたようにヘッと笑った。
「ママの目はそんなことで誤魔化されないわよ?」
チッと舌打ちをして笑顔を引っ込める。
あーもう!!ママったらどこからそんなもの引っ張り出してきたのかしら!!