ブラウン管の中の彼女~番外編~
そんな些細なことすら俺をあざ笑っているみたいで腹が立つ。
実早のバカにまで見下された俺の胸は怒りで一杯だった。
依夜のバ―カ!!
精々、俺の存在のありがたみを思い知れ―!!
ガキンチョのように腕を伸ばし、うお―!!と気合いをいれる。
絶対!!
俺からは謝らないからな!!
そう改めて決意し、トイレから出て教室に向かう。
そこには誰もいなかった。
あいつら帰りやがったな…!!
落ち込む友人をひとり残したあの2人(主に実早)に恨みの念を送る。
俺も人気のない教室から早々に立ち去った。
…依夜の気持ちなんて知らずに