あなたにチョコレート



今度は、ナデシコ。

「あたしは…恥ずかしいんですけど…」

千晃さんが、興味津々に耳を傾ける。



「学校の、先生なんです。」



きゃーっと小さく叫んだあたし達以外の3人。

「でも、叶うの?」

千晃さんが少し、心配そうに言う。
あたし達は、ニヤニヤとナデシコをつつく。
ナデシコは、赤くなりながら、



「叶い……ました。」



さっきより大きくきゃーっ……



「ツバキもだよねー?」

見事に反撃をくらった。

「ま、まあね……」



「ツバキちゃんも、叶ったの?」

今日華ちゃんが聞いた。

あたしは頷く。



ちょっと、すっきりしたかも。

今は、言えない恋愛だから。




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